【体験談】愛する我が子への授乳がつらい不快だと思う私は母親失格ですか?D-MER(不快性射乳反射)

出産準備
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「授乳」と聞いてみなさんはどんなイメージをもちますか?

”母子の絆を深める”

”幸せな時間”

”赤ちゃんが可愛い、愛おしい”

私は妊娠中そう思ってました。

 

でも実際は死にたいと思ってしまうほど授乳は私にとって辛いものでした。

 

命がけで産んだ世界一愛しているはずの我が子なのに授乳をすると胸をえぐられるようなとてつもない不安感に襲われる毎日。

出産でも泣かなかったのに授乳のときはボロボロと涙がでてしまうぐらい授乳が気持ち悪くて辛くて嫌で嫌で仕方ありませんでした。

 

でも、この気持ち悪さや不快感はホルモンのせいだったんです。

症状の名前はD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)

 

これから出産を控えている妊婦さんや同じ症状で自分を責めてしまっている人、ご家族の方にもこの症状のことを知ってほしい。

 

「授乳が辛い」のは愛情不足なんかじゃない、ホルモンのせいだってこと少しでも沢山の人に理解されたらなと思います。

 

 

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D-MER(ディーマー・不快性射乳反射)とは?

授乳のときに起こる不快な症状のことをD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)といいます。

人によって症状はそれぞれですが、授乳時に下記のどれかが当てはまる場合はD-MERかもしれません。

・イライラする

・不快感、気持ち悪くなる

・不安感に襲われる

・絶望的な気持ちになる

・眠気に襲われる

・喉が渇く

・倦怠感

・吐き気

・動悸がする

・ゾワゾワと鳥肌が立つ

なぜこういった症状が起こるのか医学的にはっきりした原因はわかっていませんが、母乳を分泌するときに出る様々なホルモンによる影響と考えられています。

ホルモンのせいなのでママの性格や愛情が足りていないなどでは全くありません。

ママ自信ではどうすることも出来ない生理現象なのです

 

私が経験したD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)6つの症状

私が特に強く感じたD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)の症状は6つありました。

私が襲われたD-MERの症状6つ

①不安感や絶望感に襲われる

②気持ち悪くなる(吐き気)

➂イライラする

④鳥肌が立つ

➄強烈な眠気に襲われる

⑥異様に喉が渇く

この症状の特徴は授乳中だけに起こるということ。

授乳が終わるとケロッとしています。

 

私のD-MER体験談

読む人を不快にさせてしまうかもしれない、これから出産を控えている人へ必要以上の不安を与えてしまうかもしれないと書くべきか凄く悩みました。

でも、D-MERのことや産後のママの気持ちが少しでも多くの方へ理解されたらと思い体験した1人として書かせていただきます。

くまよ
くまよ

赤ちゃんが生後6ヶ月の現在、D-MERの症状はすっかり治り元気いっぱいパワフル母ちゃんをしておりますのでご安心ください!

 

授乳をすると死にたくなる

最初にD-MERの症状を感じたのは出産後すぐ、入院中のときです。

言葉ではうまく表すことができない違和感、胸をぎゅーっとえぐられるような泣きたくなるような悲しい気持ちと猛烈な不安感、ゾワッと足元からくる気持ち悪さに襲われました。

何かおかしいなと感じましたが産後の体はあちこち痛いし気のせいかな?

妊娠中もたまに不安な気持ちになることがあったしホルモンバランスのせいかも、、

すぐ症状は落ち着くだろうと思い助産師さんに相談せず退院しました。

家に帰ってから何度か授乳しているうちにこの症状は明らかに授乳の時だけに感じるものだと気付きました。

授乳をするとすぐに喉が異様に乾き水を飲みたくて飲みたくて堪らなくなる、急に倒れてしまいそうなほどの強烈な眠気に襲われる、鳥肌が立つほどの不快感と吐き気、とてつもない不安感、おっぱいを吸っている赤ちゃんを突き放したくなるほど苛立ってしまうこともありました。

1分ぐらいで症状は治まるのですが授乳の度にこの症状に襲われます。

授乳回数は1日に8回~12回。

やっと授乳が終わったと安堵してもすぐに次の授乳の時間がきてしまい絶望しました。

赤ちゃんがお腹を空かせて泣いているのに、またあの症状に襲われることが怖くて数分間、放置してしまったこともあります。

今思い出しても赤ちゃんには本当に申し訳ないことをしてしまったなと思います。

夜間授乳のときは更に症状が重くなり、この世界に私と赤ちゃんの2人だけが取り残されてしまったような気持ちになり死にたい、消えてしまいたいという言葉が頭の中でぐるぐる回っていました。

 

慣れない育児と母乳神話

追い打ちをかけるように慣れない育児も私に重くのしかかりました。

おむつを替えても授乳をしても抱っこしても泣き止むことがない赤ちゃん

悲鳴に近い声で何時間も泣き続けられ私もパニックになってしまう

細切れで4時間寝れたらいい睡眠時間

赤ちゃんの命を守らなければという想像以上に重い責任

そしてD-MERの症状。

頭がおかしくなりそうでした。

初めての子育てだったので赤ちゃんの少しの変化でも凄く不安になってしまい少ない睡眠時間を更に削って検索魔と化す日々。

今思えば赤ちゃんのことを調べるついでに自分の症状も調べたらよかったのですが、心身ともに疲れ切って思考が停止。

自分のことまで調べようという考えには辿り着けませんでした。

私を更に苦しめたのが母乳神話です。

「授乳の時間は親子の絆を深める」

「ミルクより母乳の方が赤ちゃんに免疫がつく」

「母乳は赤ちゃんのためになる」

「ミルクより母乳の方が消化に良い」

 

ミルクじゃなくて母乳で育てなきゃ。

他のママが出来ているのに私にできないわけがない。

私の身勝手な理由で止める訳にはいかない。

ここで授乳を止めてしまったら本当に母親失格になってしまうと思い、歯を食いしばって泣きながらでも授乳をし続けました。

 

自分は異常だと思い誰にも相談できない

授乳をしている姿を夫が見て「息子くん可愛いね」と言ってきました。

私は授乳中そんなふうに思ったこと1度もありませんでしたが「うん。」とだけ返事。

私の本心を悟ったのか夫は信じられないといった心底驚いた表情で「え…可愛くないの…?」

まずい…と思い慌てて笑顔を作り自分の気持ちを隠しました。

2人の子供を育てている姉に「授乳中に気持ち悪くなったりするんだけど…」と話したところ「え?どういうこと?」母親なのに何を言っているんだと不思議そうな顔をされました。

私はそれ以上何も言えなくなってしまいました。

これらをきっかけに授乳をしたくない、辛い、気持ち悪いと思う私は異常なんだと思うように。

普段は可愛くて仕方ないと思っているのに本心では可愛いと思えていないのかもしれない、母親失格だと胸が苦しくなり視界が歪んでしまうぐらいショックを受けました。

周りの反応が怖かったし自分の愛情不足を認めてしまうようで夫をはじめ2週間検診で自宅訪問をしてくれた保健師さんにも相談できず自分を責め続ける毎日でした。

 

助産師HISAKOさんのYouTubeでD-MERを知る

夜間授乳の際は不快感を紛らわせるために音は出さずにYouTubeをよく見ていました。

その時にたまたま助産師のHISAKOさんがD-MERについて紹介されている動画を目にしました。

 

D-MERの症状や私以外にも同じ症状で悩んでいる人が居ることを知り、授乳が辛いのはホルモンのせいで愛情不足なんかじゃない、異常なことではないんだと凄く心が軽くなったのを覚えています。

 

原因がわかったことで夫にも相談。

D-MERについて理解してもらうことで辛いときはミルクをあげる、夫に頼るなどして辛い症状と上手く付き合いながら授乳をし続けることができました。

 

▼助産師HISAKOさんD-MERの動画

 

私がしたD-MERの対策方法

D-MERの症状を和らげるために私が実際にし対策をご紹介します。

・テレビやYouTubeを見る

・好きな香りを嗅ぐ

・部屋の扉や窓を開ける

・背中をさすってもらう

・ミルクをあげる(誰かに頼る)

赤ちゃんと2人きりになってしまう空間や音の無い生活など孤立することをとにかく避けました。

夜間授乳のときは音を出すと赤ちゃんが起きてしまうので字幕にして好きな動画を見たり、赤ちゃんの良い匂いを嗅いだりして症状を紛らわせました。

1番重要なポイントはママだけで抱え込まないことだと思います

私はどうしても症状が辛く耐えられない時はいつもより早めに授乳を切り上げて夫にミルクをあげてもらったり母乳は一旦休みにしてミルクだけにしたり、1人で抱え込むことを止めたことで心身ともに負担が軽くなりました。

 

D-MERの症状はいつ治る?

私の場合は赤ちゃんが生後5ヶ月頃から症状を感じる回数が徐々に減っていき、生後6ヶ月のときには気付いたらすっかり治っていました。

 

授乳が辛いと思うのはホルモンの影響、自分を責めないで

D-MER(ディーマー・不快性射乳反射)の症状はママ自身ではどうすることもできない生理現象です。

愛情不足でも母親失格でも異常なことでも絶対にありません。

 

母乳をやめてミルクにしてもいいんです!

ミルクでも赤ちゃんはちゃんと育ちます!

ママは自分のことを決して責めないでください。

そして、周りの方はD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)のことを理解することで自然とママの支えになると感じます。

 

最近は認知されつつある症状ですがまだまだ知らない人も多いのが現状なのではないでしょうか。

私も実際に自分がなるまで知りませんでした。

 

外からはなかなか見えにくいデリケートで難しい問題だからこそ、ママを支えるパートナーやご家族の方にもD-MERについて、産後のママにについて理解が深まって欲しいと願います。

 

当記事が少しでもどなたかの役に立てたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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